左手あるある・その1
こんにちは。寒い日々が続いています。我が家では先日大寒波のため水道管が凍結してお風呂に入れなくなりました。今週もまた寒波が来るようなのでいろいろ備えているところです。多治見教室の生徒さんが少しずつ増えてレッスンも増えているのですが今日は多くの生徒さんにみられる左手あるある話をしたいと思います。
どうしても左手が上手くいかない、指が思い通り動かない。初心者でも経験者でも左手あるある悩み事だと思います。その原因は何だと思いますか?
もちろん練習する時間が少ないのもあるでしょう。しかしそれなりにきちんと練習していても出来ない場合も多いのです。それは練習する前から手や肩や背中が硬くなっていることが大きな原因になっている場合が多々あります。
人間は毎日ストレスにさらされています。適度な緊張は生活を豊かにしますがそれ以上の緊張やストレスは身体のこわばりを生んでしまいます。楽器を演奏する時、楽器を構えるだけでも全身の筋肉を使います。さらに音を出すと普段は全く使っていない身体の使い方をしなければなりません。身体が固まっているとまず身体が自分の思い通り動かない状態から無理矢理楽器を演奏しなければいなけなくなります。これでは上手くいくはずがありません。
身体がまだ柔らかい子供であれば無理もききますが、小学校高学年くらいから難しくなってくる傾向がみられます。楽器を小さい頃から習っていると大人になっても楽器が演奏できるのは、身体が柔らかい幼児期から楽器を演奏する身体の使い方を訓練されているからです。
では、どうしたらいいのか?
まず普段の生活の中でリラックスできる時間を意識して取るようにしてください。それもなるべくこまめに集中とリラックスを織り混ぜるようにします。例えば何かに1時間集中したら5分間リラックスする、という感じです。その時、簡単なストレッチなどするとなおベストです。さらに楽器を演奏する前に身体を温めてからゆっくりストレッチしたり軽いマッサージをしてから練習をはじめると効果的です。手のひらから指、腕、肩、肩甲骨とマッサージ、ストレッチをします。ただし痛みがある場合は無理にやらないで下さい。
寒い季節はさらに身体が硬くなっています。今の時期はとくに注意か必要で何日間も空いて急に何時間もまとめて練習したりはやめましょう。時間は短くていいので毎日練習したほうが効果的です。楽器を弾くのが楽しくて気がついたら1時間以上経っていた、などは問題ないです。また今日はあんまり調子良くないな、など感じたらすっぱり練習はやめて休んだほうが良いです。体調が悪い、持病がある、などの場合も体調の改善のほうを優先させて下さい。
楽器の演奏は見ているだけではわかりませんが、かなりの身体感覚が必要です。そのため身体にかかる負担は想像以上です。楽しく楽器演奏を楽しむためには健康な身体が欠かせません。普段から身体をケアすることで楽器の演奏の向上につながります。そして良い状態で楽器を演奏することで身体感覚がさらに鋭くなり、良い身体の使い方を覚えることができます。地味ですが続けていると大きな差が演奏に表れます。ついでに身体も健康になって一石二鳥です。ぜひトライしてみて下さい。
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