裏・発表会のお話
こんにちは、柴田です。発表会も終わり少しお休みを頂いてる間に、外気は秋の訪れとともに涼しくなっているのを感じてセンチメンタルな気分に浸っています。
今日は発表会を支えてくれている裏方のお話をしたいと思います。
私達は弦楽器のセクションに積極的にアンサンブル(室内楽)を取り入れています。舞台を見るとわかるのですが2人で演奏する形態から、ピアノをいれて5人で演奏する形態までさまざまあります。つまり1曲演奏するたびに、椅子や譜面台やピアノを舞台袖から出したり、舞台から袖に引っ込めたりする作業が必要になります。
それを、一手に引き受けるのがステージ・マネージャー(略してステマネ)という仕事です。
ステマネは、次に何の曲を演奏するかを把握し演奏者が舞台袖にそろっているか確認し、演奏に必要な椅子や譜面台、楽器の手配を行い、ステージ上の椅子・譜面台の配置図どおりに舞台を作る作業を行います。また、演奏者の身長や手のリーチによって譜面台の高さ、ピアノ足台の設置やピアノ椅子の高さなどが違いますので、事前に打ち合わせを行い本番演奏する直前に1人1人確認を行う作業をします。この仕事はプロの演奏会でも必要で、プロ・オーケストラのHPを見てみると必ずステージ・マネージャーという役職が存在しています。
通常、発表会ではステマネを置きません。たいていは生徒さんの先生が代わりに行います。私達も数年前、最初に発表会を合同で始めた時はこれを講師自身でやっていたのですが、これが大変すぎてあまりの負担の大きさにステマネを依頼するようになりました。依頼したら負担が軽減されただけではなく、舞台進行がスムーズになってお客さんの評判が良くなったり、終演時間が大幅に繰り上がったりしたり、運営、お客双方に大変メリットがありました。やはり、「餅は餅屋」とはよく言ったものです。
というわけで、講師や生徒だけでなく、裏方の方々がこまごまと働いてくれているおかげで先日の立派な発表会が成り立っているのです。これはコンサートでも同じです。芸術の秋ですし、もしクラッシックのコンサートを聴きにいく機会があれば演奏者だけでなく、たくさんの人達によってコンサートが運営されてるんだなあと思っていただければ幸いです。
また、東京サントリーホールの初代ステージマネージャーが執筆したこちらの本も、ステージマネージャという職務を丁寧に執筆されていておもしろいです。こちらも、秋の読書タイムにいかがかと、思います。
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