続・音楽教室/著作権問題
こんにちは、柴田です。引き続き雪が降りそうな雲行きでどんよりしています。寒いのは苦手です。
さて先日書いたJASRAC問題ですが、具体的な話が出てきました。
JASRAC vs 音楽教室:法廷で争った場合の論点を考える Y!ニュース
ここにほとんどの問題点と疑問が書かれています。法律的な観点から書かれているため専門的ですが、わかりやすくまとめられています。先日、自分が疑問に思っていた点も詳しく書かれています。
今回はじめて「カラオケ法理」なるものの内容を知ったのですが、これが適法ならば確かに音楽教室は著作権の対象だと言われても仕方が無い部分も出てきてしまいます。しかし気になるのは、そもそもJASRACの管理楽曲を使用していない場合など6)使用科率の問題と徴収されたお金が権利者にきちんと分配されているのかという7)分配の方式です。このへんはもっと積極的に公に話題を出していって欲しいですね。
音楽教室側も協会をさっそく作ったようなので、これから裁判や協議が公に行われていくことになるでしょう。また当面は大手音楽教室のみの徴収ですがいろいろ話し合いで決着がついてから、いずれは個人音楽教室も徴収対象になるのでしょうね。J-OPUSという個人で申告できる仕組みもあるようですから、音楽教室をこれから経営していくのであれば登録したほうが良いかもしれません。
日本はもともと権利意識の薄い国であることは以前から指摘されています。過去、音大生が図書館から借りた楽譜をコピーして使用していると公言して大問題になったこともありました。しかし現在は著作権切れの楽譜を公開しているサイトもあり(ペルトリッチ楽譜ライブラリーなど)クラッシックなどは昔より楽譜が手に入りやすくなっています。(出版の問題は別問題として)
もともと著作権は現在~未来の音楽家の権利を守るために主張されてきたものです。ただその根拠は法律のため今回のように解釈によっての違いなど、難しい面がたくさんあるのもまた事実です。末端の音楽家としてはこうやっておおっぴらに議論してそれなりに納得できる結果を偉い人達に出してもらいたいと思っています。
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