5月24日 曲目解説3・ブラームス スケルツォ ハ短調「FEAソナタ」より

今日の曲目解説はブラームス作曲スケルツォ 「FEAソナタ」より です。

Brahms, Johannes:Sonate F.A.E. [Frei aber einsam] Mov.III Scherzo c-moll WoO.2

コンサートでの演奏者は多冶比純子さん、解説執筆者は柴田ゆきです。

昨日までの曲目解説はこちら

曲目解説1・ショパン ポロネーズ第7番 変イ長調 Op. 61“幻想ポロネーズ”

曲目解説2・グラズノフ エレジー  ト短調 op.44

この曲は1853年にバイオリンニスト・ヨアヒムのためにシューマン、デートリッヒ、ブラームスの3人で作曲した曲です。FEAとはヨアヒムのモットー(frei aber einsam [自由に、しかし孤独に])の頭文字をとったものです。このソナタは、推測ではあるがシューマンの発案によって生まれたようで(frei aber einsam [自由に、しかし孤独に]) のF. A. E.(ファ、ラ、ミ) の音進行をおりこんだ主題を四つの楽章において作曲するというものでした。3楽章のスケルツォはブラームスが担当しそのモチーフを中間部に変形させた形で用いられています。

この頃ブラームスはこのヨアヒムの作曲技法に気づき、その後自分のモットーを frei aber froh(自由にそして楽しく)とし、F-A-F(ファ、ラ、ファ)という音進行を用いるようになりました。このfrei aber froh(自由にそして楽しく)というブラームスのモットーはさまざまな場面に現れてきますが代表的なものでは交響曲3番などに用いられています。

冒頭はハ短調の5度Gをバイオリンが同音連打してはじまりそれにピアノが続きます。そして中間部ではテーマになっているF-A-Eをモチーフにした美しいメロディーをバイオリンが奏でます。そして再現部冒頭のテーマに戻り最後は激しい嵐の中から抜け出たように明るく天に向かっていく長調の和声で終わります。

おまけ

ハ短調はブラームスを代表する調性で交響曲第1番、ピアノ四重奏、大学祝典序曲など有名曲が目白押しです。一度聴いただけでこれぞブラームス、と納得してしまいます。その特徴を色濃く持つスケルツォは小品ながら非常にクオリティの高い楽曲となっていますが3楽章のみで短い曲のため意外と演奏される機会が少ない曲です。この機会にぜひお聞きください。

2019年5月24日(金) 19:00~(会場 18:30)

アーク栄サロンホール

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